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ポツドール「愛の渦」 [演劇・芸術]

@THEATER/TOPS、公演時間は約2時間20分。チケット代は前売4000円。

 第50回岸田戯曲賞を受賞した作品の再演。本作以降の新宿THEATER/TOPSは閉館記念公演が続くので、劇団としての上演はポツドールがラストを飾った感じでしょうか。

 性欲を満たすことを目的に、とあるデザイナーズマンションの一室に集った男女10人(実質は8人)。冒頭、時間のロールバックが入ったものの、その後は朝5時まで時系列に進行していったように思う。

 ポツドールを初めてみた前作「顔よ」もそうだったけれど、他の演劇と違って、人の日常生活をのぞき込んでいるような感覚に本作もとらわれる。もちろん、本作のような世界は普通であれば踏み込むことはないだろうが、それでもそこに出てくる登場人物たちの変貌や本心のさらけ出し方などは実に生々しく感じる。

 そして午前5時とともに、カーテンが開けられ、現実に戻されるシーンは、朝まで飲み屋で騒いだあとのような、雰囲気も近い。浮き世が終わり、もとの世界に帰るというような感覚というような。

 初演は観ていないものの、再演では直近で流行っているお笑い芸人のネタやM-1グランプリの話題などが入れられていて面白い。登場人物の設定も、当時から今で少し変わっているのかもしれない。あと、「高度なギャグ」的な発言は、「顔よ」でもあった気がするから、ある種のお約束フレーズなのかしら。

 テーマとしては、「愛の渦」「顔よ」ともに特徴的だけれど、より日常生活に近い「顔よ」の方が衝撃があったかなと思う。

 次回は10月に下北沢駅前劇場で特別企画公演。三浦大輔氏の作品としては、年内公開予定の映画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」が次回作になるのかも。

http://www.potudo-ru.com/




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