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映画「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」 [テレビ・映画・音楽など]

@MOVIX昭島

 備忘録として記しておかないと、そろそろ書き忘れかねないので駆け足で。

 森博嗣の同名小説シリーズを押井守が監督した作品。脚本は伊藤ちひろ、作画監督は西尾鉄也、音楽は川井憲次。

 映画公開直前に「スカイ・クロラ」のみを読んだ状態で足を運びましたが、概ね本作を下敷きに進んでいたかなという印象。映画パンフレットにある森氏へのインタビューを読むと、2作目「ナ・バ・テア」までが世に出た状態で脚本執筆が開始されたよう。

 不条理、という単語の使い方が未だ把握できてませんが、少なくとも原作を読んだ上で、映画を見るにあたっては、自分なりに解釈している“不条理”的な作品であると認識。その上で、臨んだので大きな不満は無く。特に不条理と思わしき“静”のダンス公演などでは60分以下でも意識が遠のいてしまうことも少なくないので、そうした比較面では飽きさせることなく観せてもらったように思います。

 少々気になった点は、暗転頻度やフェードアウトするかのような場面転換。また、1本映画にする上で原作にあった細かい描写もばっさり削られていた点は評価が分かれるところかもしれません。声の出演に関しては、大きな括りをすれば主要キャストは皆役者であり、観客動員を狙った要素も感じられなかったので不満はありません。

 本作は日本テレビ55周年記念作品の1つであるものの、何故かNHKで押井守監督の特集として取り上げられていたので録画&視聴。パンフレット中にも言及されていますが、若者に伝えたいことを含めて製作に取り掛かったようですが、うまく伝わるのかどうか。私としては、主題歌のちにあるエピローグシーンは要らなかったんじゃないかと感じています。伝えたいことがあるのならば、思考させる必要があるわけで、作中に散りばめられたヒントはあっても答えに近い提示をする必要がないのでは思います。

 ところで今回は公開から2週間前後に観に行ったわけですが、冒頭から何より気になったのはフィルムのゴミ。あまり映画は数を見ていないで比較はできませんが、本作は空中や空のシーンが多数あった点もあり、どうしても目が行ってしまう。フィルム館だから仕方ないけど、もしデジタル上映している映画館があるならば、そちらで観るのが空の美しさ、無常さを感じ取るには良いかもしれません。

http://sky.crawlers.jp/



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